タクトタイムについて解説
[1]製造系の方に読んで頂きたい記事です。
[2]この記事を読むと生産管理、生産技術の悩みを解決することが出来ます。
タクトタイムとは
製造業の方は聞いたことがあるタクトタイムと言う言葉。
今回はタクトタイムについて解説します。
出来るだけわかり易いように解説しますので、自分の職場に当てはめて見てください。
※計算する為の条件
①月の稼働日数:20日
②1日の実働稼働時間(休憩時間等を抜いた実稼働時間)
:8時間=480分=28800秒
例えば、月に10000台納品しなければならないとします。
まず初めに目標の10000台を月の稼働日数で割ります。
10000台÷20日=500台
これで1日に500台の生産が必要と分かりました。
次に1日の稼働時間8時間を計算しやすいように、分もしくは秒に換算しておきます。
今回は秒に換算して計算します。
28800秒÷500台=57.6秒
この際に出てきた57.6秒がタクトタイムになります。
57.6秒に1つ製品を作る必要があるということが分かりました。
実際にはトラブル無しで作ることは出来ないので、安全率(職場によって変化しますが、今回は3%)を掛けたりします。
(28800秒÷500台)×0.97=55.9秒
1.7秒の余裕を見ることで、多少のトラブルが発生し生産ラインが止まっても、リカバリー出来る余裕を持つことが出来ます。
上記の事から、タクトタイムとは1つの製品に費やすことの出来る時間と考えてください。
今回の計算では8時間稼働でしたが、繁忙期、閑散期等で7時間稼働の月や8.5時間稼働の月もあるかも知れません。
もう少し言えば、勤務時間は8時間でも、朝礼で15分稼働できない事や、機械等の段取替え、メンテ等で30分かかる場合はその分稼働時間から抜く必要があります。
職場によって色々変わりますので、一度計算してみてくださいね。
ありがとうございました。